第4章 a companion -仲間-
エレンとアルミンが言い争いをしていたとき……
「おーい、リヴァイ!どこ行くの~?」
と、出掛けようとしていたリヴァイに声をかけたのは、同じ調査兵団のハンジだった
「ハンジか。お前には関係ねぇ」
「いやいや、関係あるよ。同じ調査兵団だし、リヴァイの弱点を知るためにね。」
「なおさら言わねぇ。」
「そんな固いこと言わないでさ!」
「ついてくんな」
「なら、当ててあげようか?ラル・フローレンのところだろ?」
リヴァイはラルの名を聞いてピクッと反応する
その反応を見てハンジは、ビンゴ!と高良かに笑う
そんなハンジを、リヴァイはキッと睨み付ける
「いやいや、すまないね。分かりやすすぎて笑ってしまったよ。
ラル・ フローレンが"生きて"いたら、避難民が集められている食料庫のところにいるだろうけど。」
それを聞いたリヴァイはハンジの襟元を掴みかかる
「てめぇ、喧嘩売ってんのか?」
「リヴァイに喧嘩なんて売らないさ。
でも、本当のことだろう?ラル・フローレンはまだ子どもだ。巨人と戦う術を知らない子どもだよ。
それにリヴァイも今からそれを確かめに行くんだろう?」
「チッ」
と、舌打ちをしたリヴァイはハンジの掴みかかっていた手を緩めて、突き飛ばす
あいつは、生きてる。そうボソッと呟いたリヴァイはハンジを無視し、食料庫へと向かった
「ハハッ。今の言葉、まるで自分に言い聞かせてるように聞こえたよ。リヴァイ……」
そうハンジが言ったのをリヴァイは聞いていたのかは不明だ。