第4章 a companion -仲間-
こっちに来た金髪の少年はニコッと笑ってパンを渡してきた
「はい、パン」
「えっと、あ、ありがとう……」
渡されたパンをラルは、オドオドしながら受けとる
「僕はアルミンって言うんだ。おじいちゃんが君の分のパンも貰ってくれていたんだ。」
と、アルミンと名乗った少年はそう言った
「ありがとう。私はラル。よろしくアルミン」
「この2人はエレンとミカサ」
アルミンは、後ろにいる2人の紹介もしてくれた
駆逐宣言した少年がエレンで、黒髪の女の子がミカサ
「よろしく、エレン、ミカサ」
「おぅ。」「よろしく」
みんなの紹介が終わるとこちらを見て舌打ちをした駐屯兵団の男がいた
「チッ」
「なんだ?あいつ」
と、エレンが睨み付けるとアルミンが止める
「仕方ないよ。この配給、たぶん人数分ないんだ。それが1日分だって」
と、パンを見る
これが、1日分……少ない。でも、食べないよりはマシだよね。
さらにアルミンは続ける
「避難民が多すぎるんだ。もともと食料不足だし、外側に住んでる人ほど大事にされないのは知ってるでしょ。」
すると、先程の男が仲間の男と話している会話が聞こえてきた