第3章 Tragedy ー悲劇ー
そのまま私はおじさんに抱えられ逃げるための船のもとに連れてこられた
おじさんの着ている服は駐屯兵団のものだった
「おじさん、名前は?」
「俺か?俺はハンネスだ。今から1人だが大丈夫か?」
「ハンネス、さん……。」
コクンと頷けば、私は船のなかに入っていった
そこは人だらけ。今にも溢れ出てきそうなほどだ。早く船に乗りたい人々は押し合って、無理やり入ろうとしていた
私は船の隅っこで丸くなっていた
あぁ。どうして、こんなことに……
そんなとき、1人の少年が言った
「駆逐してやる!!」
と……