第2章 reopen -再開-
「おい、エルヴィン。」
リヴァイにそう声をかけられてハッと我に返る。
「エルヴィン、お前がどんなに手を回しても、あいつは…ラルはどんな手を使ってでも調査兵団に入ろうとする……。だから、この取引は不成立だ。」
「っ!!」
リヴァイの言葉に一瞬取り乱すエルヴィン
そう来たか。リヴァイ……。リヴァイの方が1枚上手(うわて)だったと言うことか……
だが、リヴァイは絶対に戦力になる。どうしたら入ってくれるだろうか……?
と、困り果て、考え込んでいるとき、リヴァイが言った
「だが、あいつが入ったところで足手まといになるだけだ。巨人の飯になるだけだろう……
調査兵団に入ることは癪だが、入ってやるよ。調査兵団に……」
まさかの言葉だった。いや、あの子に惚れているからこその言葉だろうな……リヴァイ
あんなに嫌がっていた調査兵団に入ろうとするとは……リヴァイ、君がそこまでするのはあの子の為か。
まさか、そこまであの子に惚れ込んでいるとは思ってもいなかったよ。リヴァイ……。
ラル・フローレン……か……。リヴァイをここまでさせるとは、君に少し興味が湧いてきたよ。ラル……
だが、今はラルのお陰で助かったが、後々どうなるだろうか。リヴァイはラルのためなら死ねるだろうからね。
「これからよろしく頼む。リヴァイ。」
こうしてリヴァイは調査兵団に入団したのでした。