第2章 reopen -再開-
エルヴィンはリヴァイにかろうじて聞こえる声の大きさで話す。
「リヴァイ、君が調査兵団に入ってくれるのなら、ラルを調査兵団に入らないように手を回そう。」
エルヴィンのことだ。何があってでも俺を調査兵団に入れようとしてくると思っていたが、そう来るとはな……
と、リヴァイはエルヴィンを睨み付け、考える
エルヴィンが手を回して、ラルを調査兵団に入れなくなったとして、ラルはそれで諦めるか?
答えは否だ。こいつはそう簡単に諦めねぇ。頑固だからな。
と、リヴァイはチラッとラルを盗み見る
なんの話をしているのかわからないけど、気になって気になってしょうがないような感じで、その辺をウロウロしていた
そしてチラチラとこちらを見ているラル
自然と顔が綻ぶ。リヴァイは微かに笑ったのをエルヴィンは見ていた
リヴァイ……君はあの子の前ではそんな顔をするのか。君はやはりラルのことを……
リヴァイの新たな一面を知ったエルヴィンは、確信した。リヴァイがラルに惚れていることを