第2章 reopen -再開-
「あ、あの……」
恐怖しか残らなかったものの、ラルは完全に壁の外への興味を捨てきれなかった
「……私……」
でも、もし。壁の外へ行けることが出来るのなら、私は壁の外を見てみたい。
幼い頃から抱いていた気持ち。自由になりたい
「壁の外を見たい」
あの鳥のように、自由に、羽ばたきたい
昔から疑問だった。何故、人類はこんな狭い、壁の中だけの世界で生きていけるのか。自由になりたくないのか。この生活で満足しているのか。
「私は……いつか、外に出たい!」
私もあと数年すれば、訓練兵を志願するだろう。3年間訓練して、3つの配属に別れるとき、私は壁の外に出る、自由に羽ばたく、調査兵団に入りたい
でも、そこに、調査兵団にリヴァイがいないと嫌だ。