第2章 reopen -再開-
調査兵団………それは幼いラルでも知っていた。
3年間訓練兵として訓練したものたちは3つの配属に別れる
壁の強化に努め、各町を守る【駐屯兵団】
王の元で民を統制し、秩序を守る【憲兵団】
そして、犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む【調査兵団】
調査兵団として壁外に出たものは、帰ってくるときには約半数は帰ってこないと聞く
そんなところにリヴァイが行くと考えるとラルは不安になった
「り、リヴァイ……調査兵団に、入るの?」
と途切れ途切れにラルはリヴァイに尋ねれば、リヴァイはため息をつき、ラルに言った
「はぁ。入る気ねぇって言ってんだろが。」
その言葉を聞いたラルはホッと安心して、笑顔になった
「ほ、ほんと?ほんとのほんと?」
「あぁ。」
気づくとラルの目尻にうっすら涙がたまっていた
それほどまで、リヴァイには調査兵団に入ってほしくないらしい。
リヴァイは強い。それはラルも認めている。この前も助けてもらったのだ……でもそれは相手が人間だったから……
もし、相手が人間じゃなかったら、巨人だったら、リヴァイでも勝てないんじゃないか
と思ってしまうのだ。ラルはリヴァイのことが好きだ。(恋愛感情かはまだ不明)
だから、リヴァイには死んでほしくない
リヴァイとずっと一緒にいたい。
ラルはそう思っていたのだ