第1章 an encounterー出会いー
歩き出してしばらくしたころ
リヴァイは非常に後悔していた
「てめぇの言葉を信じた俺がバカだった」
「ご、ごめんなさーい!!」
何故なら、ラルが指差した方向はラルの家とは全く真逆だったからだ
それをかなりあとに気づいた二人は来た道を戻り、さっきとは違う方向に進んでいた
それから数十分後
やっとのことでラルの家に着いた二人
ラルはホッと安心する
それを見たリヴァイは、今も繋がっている手を離す
「あ、」
ラルは名残惜しそうに、リヴァイの手を見つめていた
「じゃぁな。」
そして、リヴァイは一言そう言って、ラルに背を向けて去ろうとしていた
「リ、リヴァイ!!」
ラルが大声でリヴァイを呼べばリヴァイは振り向いた
「足と腕の怪我、手当てするよ?」
まだリヴァイと居たいのか、はたまた怪我をさせてしまったせめてもの罪滅ぼしなのかわからないが、ラルはリヴァイの怪我の手当てをるとい言い出した
「いや、平気だ。」
「でもっ!」
リヴァイはラルに有無を言わさず、立ち去ろうとする
「リヴァイ!!」
そこをまたラルが引き止める
次は振り向かなかったが、ピタッと足を止めたリヴァイにラルは言う
「また、会おうね。リヴァイ、会いに来てね」
その言葉を聞いたリヴァイは目を見開く
そしてクルッと振り向いてリヴァイは言った
「さぁな?」