第1章 an encounterー出会いー
今、何が起きたのか説明しよう
リヴァイは足を引き摺りながら、ラルの指差した方向に進んでいた
ラルに足は大丈夫か?と聞かれ、正直大丈夫ではないが強がって
「ガキが無駄な心配すんな。これくらいなんの問題も……」
と、いってる途中、ラルが
「チョンッ」
と、リヴァイの怪我してる足に触ったのだ
触ったことにより、足に激痛が走ったリヴァイは
「!!!!!!!!!!!」
ガクッと膝ま付いたのだった
「やっぱり、大丈夫じゃないじゃん!!」
と言えばリヴァイは眉間に皺を寄せ
「何しやがる、糞ガキ」
いつもより声を低くし、痛みに悶えているリヴァイに、ラルは少し怖いと思ってしまった
「り、リヴァイが、強がるのが悪いんだもん」
「ほぅ、それより先に言う言葉があるだろう」
怒ってる怒ってる怒ってる怒ってる!!
「ご、ごめんなさい」
素直に謝れば、リヴァイはガッ!とラルの頭を鷲掴みにする
そして、優しい口調で
「余計な心配するな。平気だ」
強がっているのは見てとれる
それでも私に心配させまいとするリヴァイ
心配させてよ。だって、私のせいでリヴァイは怪我したんじゃん
と、涙目になりながらラルは心のなかで訴える
「行くぞ」
リヴァイが立ち上がり言えば、ラルはグシグシと袖で目を擦り、差し出された手に自分の手を重ねる
そして、最後は笑顔を浮かべ、差し出された手に自分の手を重ねる
「うん!!」
と、元気よく返事をすれば、リヴァイは歩き出した