第1章 an encounterー出会いー
「チッ。やっと泣き止んだか、糞ガキ」
暫くして、泣き止んだラルに彼は舌打ちをして言った
その言葉にラルはムッと唇を尖らせる
「糞ガキじゃないもん!ラルだもん!」
ラルは糞ガキと言われたことが嫌だったらしい
「あぁ?糞ガキは糞ガキだろうが。」
「糞ガキじゃないもん!私の名前はラルだもん!」
「チッ。めんどくせぇ。」
ラルは彼に自分の名前を、糞ガキではなく、ラルと呼んでほしいらしい
「ラルって呼んでくれないと私、怒るからね。」
プクーと、頬を膨らませて怒るラル
でも、怒っているのかわからないくらい、可愛らしい怒りかただ
そんなことで怒る?ラルに彼は呆れる
「チッ。わかったから、そんな怒んな」
「ラルって呼んで!」
「…。」
「ラ!ル!」
「ラ、ル…。」
彼がラルと呼んだだけでラルは嬉しそうに笑顔になった
やっぱりガキだな。
と、彼は密かに思った
「ねぇ、貴方は何て言うの?」
と、彼に質問したラル
「…。リヴァイ……だ。」
と、彼、リヴァイは名乗った