【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第7章 轟家軟禁生活〜2日目〜
『……っ!』
「僕余計なお節介焼いたかな…」
『そ、んな事ないです!緑谷さんがいなかったら私…轟社長にヴァージン無理矢理奪われてました//////ありがとうございます』
「え、あ、あぁ…そそうなの?/////」
テンパっているのか緑谷さんの運転が少し蛇行した
『あのまま雰囲気に流されて最後までシてたら私きっと後悔してました。』
「轟くん強引なところあるからね…本当に嫌な時はぶん殴ってでも逃げなきゃダメだよ。」
『……はい』
「それと…」
有名な大通りの長い赤信号で止まる車。
「柚川さん、無防備過ぎるよ…轟くんに対してもそうだけど、僕に平気で何度か抱きついてくるのは本当無防備すぎる…僕も男なんだよ?」
私の顎を上に向けてキスできるくらいに顔を近づけられる
今まで恋愛対象としてそこまで意識してなかった緑谷さんの雄の顔が見えて少しドキッとした。
「ちょっとはドキッとしてくれたかな?男はみんな狼っていうくらいだから油断しちゃダメだよ」
ニコッと笑う笑顔はいつもの緑谷さん
その笑顔に少しホッとした。
信号が青に変わって車は走り出した。
緑谷さんに送ってもらったおかげで私は我が家に帰ってきた
『緑谷さんありがとうございました』
「どう致しまして、明日の仕事までには復帰できると良いね!」
『はい』
「お大事に」
そう言って私の荷物を手渡して車を走らせ帰っていった。
裏口は閉まっていたので鍵を使って中に入る
『ただいま』
「お帰り、体調大丈夫なの?」
お母さんがそう声をかけてきて、熱がある以外は元気だからと言って階段を上がる
「熱あるなら轟さんのとこにもう少しいれば良かったのに」
母がつまんなそうな顔でそうこぼす声が聞こえた
あんなセクハラ屋敷にいれるわけがない
…でも、あの人に触られて感じてる自分もいてそんな気持ちと身体の不一致にモヤモヤする
昨日の続きヤるぞって言われてちょっとドキドキしてた自分もいたりして…
あぁ、私本当どうしちゃったんだろう
このやるせなさをどうにかする術が思いつかない私は自分のベッドで不貞寝を決め込む以外何もできなかった。