【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】
第7章 轟家軟禁生活〜2日目〜
ガラガラガラ…
玄関の引き戸が勢いよく開いてドタドタと足音が聞こえる
「はぁ…はぁ…携帯忘れた!」
緑谷さんの声が聞こえたかと思ったら、部屋のふすまも勢いよく開いた。
「……」
「……」
『……』
3人とも時が止まったように動かない。
ほぼ全裸の私と下半身丸出しの轟社長、その光景を入り口から見てる緑谷さん…
何とも言えない光景。
この沈黙を破ったのは緑谷さんだった
「と…轟くん!何やってるんだ!!」
その言葉と同時に緑谷さんは私の上にいる轟社長を殴り飛ばした
「……ってぇ」
すぐさま胸ぐらを掴んで怒鳴りつける
「柚川さんは熱があるんだ!今休ませてあげないといけない時だって分かってるよね!?何でこんな事してるんだ!!」
「……汗かいたほうがよく眠れるかと思って」
「はぁ…やっぱり柚川さんを君と2人きりにするんじゃなかった!」
そう言うと緑谷さんは轟社長から手を離し、私に向き直った。
「……あの、柚川さん、服着てくれないかな//////」
目線を外しながら赤面する緑谷さんにごめんなさいと言って服を着直す。
「柚川さん、すぐ助けてあげられなくてごめんね。
ここを出よう。熱が引かないだけで元気そうだしもう実家に帰っても大丈夫だよね?僕送ってくよ」
『ありがとうございます、ぜひお願いします』
「行くな、雪乃」
そう言って轟社長は私を後ろから抱きしめる。
私は鞄から映画の待ち時間の時に買ったチョコを取り出して轟社長に渡す
『裏口の鍵と鞄のお礼です…あとまぁ、今回の宿代』
「雪乃…これ一生大事にする」
『いや、食べてください』
緑谷さんに連れられて轟家を後にして緑谷さんの車の助手席に乗り込む。
「もっと早くこうしてれば良かったね」
『……』
「柚川さん?」
『あ、ごめんなさい…少し考え事をしてました』
「轟くんの事?」
『!?』
「あ、図星だったかな?」
『……分からないんです、自分の気持ちが』
「わからない?」
『轟社長にさっきみたいにされるの、嫌なはずなのに…私の身体は轟社長にああいうことされる事嫌がってなくて…/////』
「…それって轟くんに感じてるって事?/////」