第6章 嫉妬
「良かった、琉夏くん…何か今日は雰囲気が少し違ったのでどうしたのかなって思って……」
そう言って喘ぐ声と声との合間に微笑んだ彼女に、本当に胸が痛む。
その頬に小さく『チュッ』とキスを贈ると、激しい腰の律動はそのままに再び最奥を貫き掻き回した。
「ああっ、ぁん……琉夏くんッ!」
だがそれまでとは違う、心は彼女に対してだけ真っ直ぐに純粋に向かう、愛しく甘く、それ故の仄かな切なさも抱いて。
「美奈子……美奈子……俺もあまりもちそうにない……っ」
「あっ、ああ…イッぁ、ちゃ…イッちゃうっ」
他の男の痕跡を躍起になって塗り替える為での行為ではなく、愛するが故の行為としてのそれに―――…。
美奈子の脚を腕に抱え込んだまま彼女の身体を抱き締めた。
肩で脚をカクカクと弾ませながら、美奈子のその手は絶頂を前に琉夏の首にギュウッとしがみついてくる。
子宮を貫き下腹部にまで達する琉夏の切っ先に最奥を激しく突き上げられ、それから伝わる快感に震えて美奈子の腰が悦びに捻れた。
真正面に揺れる琉夏の髪、その狭間から覗く優しい瞳と額に滲む汗に。
普段は穏やかな気性から滅多に嫉妬する事も無いと思っていた琉夏が妬いていた、その事に嬉しくて美奈子は胸をキュッと締め付けて。
「琉夏くん…私も…琉夏くんが好きだよ、誰よりも」
そうして沸き上がる熱い波に背中をビクンと反らせると、美奈子が快楽の高みに一気に上り詰めた。
「あっ、はぁっ、イッくイク……ふあっ、ァッ―――……!」
「……―――くっ、美奈子ッ!」
先に果てた美奈子の肉襞の収縮、その根本から自身を絞り上げるような膣内の痙攣に、琉夏が泡立つ愛液を掻き出しながら何度かそこに肉棒の幹を擦り上げた。
どくんと質量を更に増して硬く勃ち起きる自身を深く深く美奈子の中に埋め、琉夏もまた後を追うように快感の果てに性感の印を吐き出した。