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[おそ松さん]海賊になったカラ松

第9章 キャプテン・カラ松


「んんんんまああああああああ!!」

「何だ、これ!!」

「あかん!あかんやつやぁ!!」

「手が止まらないよ!!」

「悪魔の料理だ!!」

「豚る!!」

「どれもこれも、美味しいわぁ!」

「いやー、カラ松がこんなうまい料理を作れるなんてな!」

「立派になって……!」

「船でもコックをやっていたからな」

「ちゃんとしてたんだな」

その夜、一松は路地裏の猫たちに猫缶と煮干しを与えた。残りの分全てを置いて。

「ごめんな、もう会えないんだ」

一匹ずつ撫でていき、心ゆくまで猫たちと触れあった。

次の日。

「みんな、心残りはないか?」

「うん」

「おう!」

「いいよ!」

「俺にしっかり掴まってろよ?!離すなよ?!いいか、本を開くぞ?!」

「いいから早くしろ、クソ松!」

「ははは。行くぞ!!」

本を開くと、光がカラ松たちを包み込んだ。

「わあ!びっくりしたぁ!」

トドクスが目の前にいる。

「帰ってきたあああ!!」

「おお!これがあの船か!」

騒ぎを聞きつけたオソワズたちがやって来た。

「お!お帰り、カラ松!船長ーーー!!」

○○も駆けつけた。

「カラ松!!お帰り!」

「おー、俺たちそっくりだ!」

「へへ、なんかくすぐったいや」

「あはー!やきう、好き?」

「あははー!大好き!」

「あ、ども…」

「ども…」

「カラ松」

「ああ、○○に紹介しよう。マミーとダディーだ」

「「はじめまして」」

「はじめまして。じゃあお父さんとお母さんにも、見ててもらおうか」

○○は船長帽を脱ぎ、カラ松に被せた。

「みんなと話し合った結果だよ。今日からあんたが船長だ、キャプテン・カラ松」

「えー!カラ松兄さんが船長になるの?」

「大丈夫かなぁ」

心配そうに言うチョロ松に、チョロカンが言った。

「兄貴だろ?もっと信じなよ。カラ松なら、大丈夫だ」

「そうだよ。自分を顧みずに、僕を助けてくれたんだよ?!」

「判断も的確だし」

「満場一致で決定したんだ」

オソワズたちの祝福を受け、少し照れくさそうにしている。

「俺なりに、レグルス海賊団訓示に、新しい項目を加えたんだ」

「聞かせてよ、カラ松」

○○に促され、声をあげた。



                   
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