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[おそ松さん]海賊になったカラ松

第6章 カラファーとの別れ


「さあ、宴を始めるよ!カラ松、ごちそうを作っておくれ」

「ああ、もちろんだ!」

○○と厨房に入り、ごちそうを作る。

「カラ松。あんたにも、迷惑かけたね」

「いいさ。気にしてないからな」

「…顔つきが、変わったね」

「○○こそ」

「今のあんた、かっこいいよ」

「惚れちまうか?」

「そうだね、惚れちまうよ」

「カラファーに似てるからか?」

「あんたはカラ松だろ」

「ああ、そうだ。俺はカラ松、松野家の次男に生まれし、松野カラ松だ」

「いつかあんたに言ったね。人は他人にはなれないって。一番執着してたのは、あたしだった。あんたをカラファーの代わりにして、悪かったね」

「いいって。それだけ似ていたんだろ?それだけ愛していたんだろ?そこまで惚れられたカラファーが、羨ましいぜ」

カラ松は少し考えて、ポツリと言った。

「俺もブラザーたちに、謝らないとな」

やがてたくさんのごちそうができた。

「オソワズたち!運ぶのを手伝ってくれ!」

「「アイアイサー!」」

「おー、すげぇ!」

「いっぱいありマッスルー!」

甲板のテーブルに置き、グラスに酒を注ぐ。

「カラファーとカラ松に、乾杯!!」

「かんぱーーーい!!」

オソワズたちがごちそうを口にする。

「んおーーーーーーー!!!超絶んめぇえええ!!」

「ますます料理の腕が上がったな!!」

「全部美味しい!!」

ジュウシアムがグラスを空に向ける。

  俺たち海賊 ヨーホー ヨーホー

  獅子の心臓 小さな王

  その名はレグルス ヨーホー ヨーホー

  己の心に獅子を掲げろ 

  一等星の輝きを心に灯せ ヨーホー

オソワズたちも歌い始めた。

  俺たち海賊 ヨーホー ヨーホー

  六つ子の結束 強い絆

  その名はレグルス ヨーホー ヨーホー

  己の心を強く持て

  心に灯した輝きを見失うな ヨーホー

「いい歌だな」

「カラファーが考えたんだよ」

「俺も歌を作ったんだ」

「え!何だよ、それ聞きたい!」

「ギターがないが、仕方ない」

オソワズに促され、カラ松は『六つ子に生まれた』を歌った。

「あははー。面白いね」

「でも、あったかいね」

「いや、生活臭が野郎6人分て…」

「むさ苦しい…」

笑顔の絶えない宴は、日が昇るまで続いた。
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