第1章 君の音色/志水
彼女の為なら…
足りない時間も…
もっと、有意義な物にしなくちゃいけませんね。
「本当!?やったね!望ちゃん!」
『ぅ…ぅん///』
けど…やっぱり、さっきのがまだ引っ掛ってて…
うまく言えないけれど…
「その代わり…なんですが…」
「「「「?」」」」
「“望”…先輩って、呼ばさせてもらってもいいですか?」
『Σ///うぇ!?』
ぁ、また先輩、赤くなってる。
「クスッ、林檎みたいです。」
『Σふえぇ///』
そしてこの時を境に、僕は初めて“女性”として可愛いと、意識しだしたのです。
近いうちに、リリが言っていたように僕の音も変わるかもしれません。
だって…
こんな気持ちは、初めてだから。
日野先輩も…
きっと、同じ気持ちなのかも。
「これからよろしくお願いします。望先輩。」
END
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