第3章 Chapter 2
「うあッ!!?」
目を覚ますと自分はソファーの上
夢から覚めたのだと思うとホッとする中、心臓が悲鳴を挙げる
腕を引きちぎられたことを思い出して自分の腕を見るがなんともない
ザッカリーはトラウマ植え付けて何がしたいのだか…
お陰でこちらは汗びっしょりだよ
最悪な寝起きだと思いつつバッターが居ないことに気が付く
どこかへ出かけたのだろうか
重い腰を上げながら近くのテーブルに手を掴んだ際、何か手に当たった
「うわっびっくりした...なにこれ...?手紙?」
どうやらバッターは置手紙を置いてくれたようだ
そこには「食料調達しに行ってくる」としか書かれてなかった
シンプルでバッターらしい手紙に笑みがこぼれる
「バッターも手紙書くんだ…ふふ...」
「まあな」
「いがーい.....ってバッターいつから後ろに??」
「今戻って来たところだ」
「お、おかえりなさい」
相変わらず気配がしない男に驚きつつ挨拶を行うと彼はぴしりと固まった
それから後ろを向きゴホンと咳払いをした
「…パンと肉を持ってきたから好きなだけ食べろ」
「おお...(パンなんて存在してたのか)」
「食べ終わった後はシャワーでも浴びてこい」
「あ、それは助かります...なにからなにまでありがとうございます...」
パンはホカホカしていてお腹を刺激するいい香りがする
パクリとかぶりつくとパンの中からクリームが溢れる
美味しいので手が止まらず一口、もう一口と口の中へ運ぶ
「おいしい...」
「そうか」
「ちょ、ちょっと?あんまりこっち見ないでね…」
「俺と付き合う気は無いか?」
突然の告白に口からパンが飛び出そうになった
なぜ今のタイミングで言おうと思ったんだこの男は
ふざけているのかと思ったけどバッターはそんな男じゃない
顔つきは真面目だしどうやら本気かもしれない
予想外の出来事に喉を詰まらせているとバッターが水の入ったコップを持ってきた
急いで口の中に水を含んでパンを通した
そのあと信じられないかのような顔でバッターを見た