第9章 Chapter 7
………??????
何が起きたんだ?
いや、はっきりと覚えている!
ま、まさかバッターがキスしてくるとは思ってなかった
驚きで痛いほど心臓がバクバク鳴っている
起きようと思ったら手に冷たくて柔らかいものが当たっててビックリしてたら告白みたいな台詞言われてッ
それで、それで、まさか “される“ なんて!
あぁ気分が………気分は………
…嫌ではなかった
好意を知っていたからなのか、ずっと居すぎたせいなのか…
間違いなく私は嫌だという感情は出てこなかった
むしろ心地好く感じられた
バッターのせいで自分がバッターのことを好きだと勘違いしそうになってる
きっとそうに違いない、だって…いいえ、落ち着いて
“私はバッターが好きか?”
…ひ、否定ができない
相手はゲームのキャラで残忍で冷酷(と思ってる)、そして大きな体を持つ『人間』ではないモノ
もしも好きだとしてもそれは友として、キャラとして…
これは、この感覚はただ恥ずかしいだけだ
あんな一回のキスで、
自分の顔に熱が集まるのが分かる
あぁ~こりゃ重症だよ!暫くはあの感触がまとわりついていそうだ…
。_______________。
「ってことあったんだけど…」
「ついに墜ちたのかな?おめでとう :-)」
「い、やいやいやいや!違うって!絶対に違う!」
シュガーに相談することが間違いだった
どこをどう見ても全然おめでとうじゃないってば
「間違ってはないでしょ?」
「そうかなぁ…」
「少なくともアヒルちゃんは堕ちることを願ってるはずだよ。自分だけを見て自分だけを考えてほしいって考えをずっと願い続けていると思う」
「…拗らせ女子かな?」
薄々思ってたけどゲームでの姿と今の姿が違いすぎて解釈違いがががが
バッターはあんな性格の者だったんだろうか?
ザッカリーもそうだ。何か今暴走しているし…やっぱり私がこの世界に来てしまったせいだからなのか…
私がバッターのことを好きになってる?
そもそも誰かを愛する資格を私は持てるのだろうか?
私のせいで苦めた者…私の罪
愛を貰うことができても相手を幸せにできない
だからずっとバッターを否定していたのだろうか
もし本当に好きなんだとして、それを本人に伝えるのは……
あぁ自分勝手な私に腹が立つ
憂鬱だ……