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OFF you

第9章  Chapter 7


3週間分の食料等を確保したからしばらくと居れる
そんなことを考えながらの元へ向かうとソファーで彼女は寝ていた
ああ、可愛らしいと思いつつ なんて“無防備”なんだと思った

スヤスヤ呑気に寝ている俺の大切な操り師
普段は触らせてくれない顔をそっと触れてみる

「…暖かい、な」

体温の無い自分の手がほんのりとした温かさを奪ってゆく
人とはこんなにも柔いのか、色んな感情が涌き出て思わず自分の口元を押さえる
嗚呼だめだ、触れば触るほど彼女が欲しくなる

の腕はこんなにも細かったのか
スルスルと腕を撫でるとくすぐったいのか身動ぎをしたが起きたわけでは無さそうだ
触れ続けても大丈夫、そう判断し バッターは次に手を目につけた

自分の手で彼女の手を包み込むと簡単に埋もれてしまった
とても小さくて可愛らしい、強く力を入れたら折れるのだろうか
ジワリと心が暖かくなる感覚にゾクッと体を震わせながらの手を自分の口元に持っていく

「永遠に居ればいい…俺と共にずっと、ここで」

指一本一本に口付けを落としていく
愛しい彼女を壊さないようゆっくりと、大切に

「…ああ愛しい女神よ、最期まで側に居てくれると誓えるか?俺の、俺だけの大切な……」

祈るようにすがるように彼女の唇にキスを送った
すると閉じていた目はパッと開き驚いた顔でこちらを見ていた

「あッ、えっと」

「なんだ、起きていたのか」

コクリと顔を真っ赤にさせながら頷くを見てズクリと胸が騒ぐ

「…許してくれ」

彼女の反応を聞く前に俺は自室へ逃げた
俺のごちゃごちゃになった脳は“逃げる”ことしか思い付かなかった
それほど焦っていたからだ

あの顔を見た瞬間、滅茶苦茶に汚したがっている自分が居ることに嫌悪した
きっと彼女も俺の顔を見て気がついただろう

俺を嫌うだろうか、軽蔑して此処から出ていくかもしれない
やらかした後悔と触れた時の温かさ、嬉しさが混じりあって掠れた笑い声が出た


ああ!本能のままに彼女をかじれたらどれほど良いものか!
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