第4章 Chapter 3
勢いで飛び出してしまったがシャワー室の場所を知らない
今更戻るのは気まずい...だからと言ってどこにあるかもわからない場所を探し続けるのもなぁ…と、ひたすら悩んでいると目の前に飴が落ちてきた
突然降ってきた一つの飴に困惑していると今度は少し手前に落ちてきた
もしや…と思い飴に近付くとコトンと先へ先へと飴が落ちていく
まるで導くように飴が置かれるのを見て確信した
何処かへ私を誘い込む甘い罠だと
もしかしたらシャワー室へ案内してくれるのかな~と期待を込めてついて行くと古びた扉にたどり着いた
明らかに目的の場所と違うと分かっていながらもドアノブに手を伸ばした
そこには大きなガラスの破片が置かれていた
所々ヒビが入っており使い物にならなそうなガラスだった
「こっちに来て」
その声は目の前のガラスから聞こえた
私の耳がイカれたのかと思ったがそう言えばこの世界は普通ではなかったことを思い出した
「キミが探しているのは出口でしょ?私はその出口を知っているよ」
”出口”?どうしてこの人物が出口を知っているんだ?
「貴方は誰なの?何処からどうやって話しかけてきているの?」
「知らない?私はキミの思うような生き物じゃないって」
理解ができない…話が通じないのだろうか?
一体この声の人物は誰なのだろうか
「ザッカリーすら知らないこの世界の出口
いく気にならない?ずっと望んでいたことが叶うかもしれないよ」
クスクスと笑う声に聞き覚えがある
飴…女性…そうだ、そうだった
offには女性が少ない
だからすぐに答えが見つかる
「ねえ貴方シュガーでしょ?」
そう問いただすと、正解と言っているのだろうか?
ガラスに『:-)』が浮かび上がった
「シュガーはどうして私の味方を…?」
「一人ってすっごくサミシイと思わない?
私なら帰してあげる、全然ハッピーじゃないもん」
『:-(』
本当に出口があるのだろうか
彼女は私を騙そうとしているのだろうか?
……でもシュガーが嘘をついてるとは思いたくなかった
そうだとすれば………
あぁ、やっと私はこの世界から抜け出すことができるのか
「…あれ?」
なんで?
なぜだか喜べなかった