第30章 はじめてのデート(巻島目線)
茉璃とのはじめてのデートの日。
俺はなんだか早く目覚めてしまって待ち合わせ場所に30分以上早く着いてしまった。
何かしてないと落ち着かず俺は携帯をカチャカチャと意味もなくスライドさせている。
『ごめんなさい。お待たせしました!』
彼女の声が聞こえてた方を振り向くと眩しい姿の彼女の姿。
いつも可愛く可憐な彼女がオシャレをして来てくれたんだろう。
周りの奴らも彼女の事をチラチラと見ている。
俺はそんな彼女を他の奴らから隠すように立ち自らの左手を差し出した。
すると彼女はすぐに自分の手を俺の手に添え照れながら微笑む。
(くそッ可愛すぎるショ…///)
俺はきっと赤くなってしまっているであろう顔をそらし彼女の手を引き駅へ向かった。