第26章 新しい朝(巻島目線)
告白が成功して初めての登校日。
いつもより大分早く目が覚めてしまって落ち着かない。
そんな俺を見て母はなんだかニヤニヤこっちを眺めている。
「な、なんショ?」
「フフフッ裕介、この間のお泊りの後からソワソワしちゃって。今日だってなんだか落ち着かないみたい。告白、上手くいったのね」
この人にはなんでもお見通しみたいだ。
さすが母親、とでも言うべきか。
「こんなに早く起きちゃって。落ち着かないなら一緒に登校すれば良いじゃないの。ほら迎えにいってあげれば?」
「クハッ。いきなりいっちまったら迷惑ショ」