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蝶と蜘蛛

第85章 揺れる心と押す背中


テントに着くと選手たちはもそれぞれの準備をはじめる。
各々アップをし、ユニフォームに着替える。

私は彼らを見守りながら、手早く道具や補給を整え、必要なものをチェックする。
今日の全員の走りが力強いものになるように。

テントの外に出ると朝の住んだ空気がハイいっぱいに広がる。
光に照らされた選手たちは、昨日の疲れなど微塵も感じさせず、ただ前だけを見据えていた。
私は深呼吸をして覚悟を決める。

テントを出てこれからスタートラインに向かう彼らとハイタッチをし激励を送った。

そして胸の奥にある不安も期待もそのまま抱きしめ、スタートの瞬間を待った。
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