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蝶と蜘蛛
第80章 旅立ちのとき
朝の光がカーテンの隙間から差し込む。
ついにこの日がやって来てしまった。
インターホンの音で玄関を出ると裕介さんがスーツケースを持って立っていた。
紫と緑の奇抜な星柄Tシャツ、白い細身のパンツ、どれもいつもの姿なのに、今は少し遠く感じる。
「はよっす」
『おはよう』
「…行くか」
そう言った裕介さんの声は少し掠れていた。
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