第77章 最後の時間(巻島目線)【裏あり】
「フロ、先入っって来ていいショ」
いった瞬間、彼女の肩が少し震えるのを見逃さない。
(クハッ…可愛いショ。…けど…)
俺は少し意地悪してみたくなった。
『あ、えっと、先にいただいちゃっていいの、かな?』
その声の震えに胸やらなんやらがぎゅっとなる。
思わず小声で、でもほんの少しだけ本気の色を混ぜて言う。
「…一緒に、入るか?」
一瞬、茉璃の目は大きく見開かれ、頰が赤く染まる。
(ヤベェ…このドキドキまじでヤベェっショ…!)
慌てて浴室へ向かう茉璃を見送り自分を落ち着かせた。