第51章 束の間の休息(巻島目線)
部屋に着くと早速ドライヤーと櫛を取り出し俺の髪を優しく乾かしてくれる。
その手つきが心地よく俺は今にも眠りそうになってしまう。
『裕介さん、終わりましたよ』
「ん、ありがとうショ」
『明日もあるし早く部屋に戻って寝てください』
そういうと茉璃は立ち上がる。
俺はなんだか離れていって欲しくなくて立ち上がった茉璃の腰に手を回した。
『ゆ、裕介さん?』
「もうちょいだけ…ダメか?」
少し戸惑ったような声が聞こえたがすぐに優しく髪を撫でる感触がした。
あぁ、この手の温もりが好きだ。
そう思った瞬間胸の奥がじんわりと熱くなる。
ゆっくり顔を上げると茉璃は穏やかに微笑んでいた。
その瞳に映る自分がどこかくすぐったい。
気づけば自然に顔を近づけそのまま唇を重ねていた。