第50章 束の間の休息
翌日。
私は朝から田所パンの方々と一緒に朝食の準備に取り掛かっていた。
朝食は田所さんのご実家であるパン屋さんが提供してくれる。
昨日、あの後裕介さんは眠そうな目を擦りながら自室へ戻って行った。
昨日のことを思い出すだけで顔が熱くなる。
「おはよう、茉璃。どうしたんだ?顔を赤くして」
ふと顔を上げるとそこに立っていたのは純太だった。
『な、なんでもない!』
「外も暑いし茉璃も無理すんなよー!」
昨日のことがバレてしまったのかと思ったが違ったようで私は胸をなでおろした。
みんな必死にやっているんだから私も気を引き締めなくてはと自分の両手で頬を叩き、引き続き朝食準備をするのだった。