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蝶と蜘蛛

第5章 再会そして(巻島目線)


いつも通りに通話を終了させると、彼女の方に戻り話を戻す。
一度は口籠もってしまったが意を決して彼女を1ヶ月後の大会に誘ってみることにした。

『ヒルクライムのレースですか!見たいです!見に行ってもいいんですか?』
(っ!?この破壊力は反則ッショ///)

食い気味に答えた彼女の顔があまりにも輝いていて思わず口元を抑える。
俺は動揺を悟られないよう、話題を切り替えることにした。

「あぁ。もちろんだ。ていうか、富永はロードに興味があるのか?」
『はい!私の幼馴染もロードに乗ってて、私もちょくちょく練習に付き合って一緒に乗ってたんです。』

そんな話をしていると田所が部室から出て来てそろそろ練習を開始するということを伝えに来たので、俺も部活の準備を再開することにした。
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