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蝶と蜘蛛

第46章 個人練習


今日の部活は特別メニュー。
正門坂から並木通りを通って裏門坂を駆け上がる、合計9kmのコースを走るいつもの練習で使っているコースを上級生と1年がペアを組んで走る。
所謂、上級生とのガチバトルだ。

そんな個人練習を前に裕介さんは少し憂鬱そうな顔をしていた。

『どうしたんですか?裕介さん』
「いんや…なんか俺、1年に怖がられてるっぽいショ」

裕介さんは今朝部室であった出来事を話してくれた。
朝の自主練後、携帯を部室に忘れたので取りに行くと、鳴子くんと小野田くんが部室にいて何気無い会話をしたのだという。
しかし裕介さんが話しかけると2人とも悲鳴をあげたらしい。
その事自体は気にしていないが今日は小野田くんとペアを組むのに支障をきたさないか心配らしい。

『小野田くん、緊張しいですもんね…でもまぁ、小野田くんがクライマーなら裕介さんの走りを見たらなにか感じ取ってくれるんじゃないですか?』

私がそういうと裕介さんはフッと笑い私の頭にポンと手を置いた。
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