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蝶と蜘蛛

第45章 1年生ウエルカムレース


ファーストステージ中盤付近。
チェーンが外れ立ち止まっている小野田くんの姿が目に入る。
”回収車”という言葉に怯えていた小野田くんは私たちの乗っている車を認識するとまたママチャリに跨り必死に逃げようとしていた。
そんな小野田くんを金城さんは何度も静止しようしていたが、止まる事なく涙を流しながらペダルを回している。
しかし、チェーンが切れまたすぐに外れバランスを崩した。
すぐさま寒咲さんに車を止めてもらうと私達は全員で車から降りた。

悔しそうに歯を食いしばっている小野田くんに最初に声をかけたのは幹だった。

「小野田くん!君のロードレーサーよ!」

幹は車からロードレーサーを取り出すと小野田くんへと差し出した。

小野田くんは最初はぽかんとした様子だったが何かを決したようにロードレーサーへと跨る。
すると力強い眼差しで前方を見つめ始めて乗るであろうロードレーサーに乗り走り出した。
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