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蝶と蜘蛛

第45章 1年生ウエルカムレース


1年生たちがウエルカムレースに向け各自アップを始める中、私と先輩達はその姿を見つめながら彼らのことについて話していた。

「今年は面白いのが入ってきたショ」
「やっぱりこのレースで選ぶのか?」
私が何のことかわからずキョトンとしていると金城さんは驚くべき事を言った。
「インターハイ予選 出場メンバーのうち2名を選ぶ。今年は全国優勝を狙う。去年の王者ハコガクに勝つ」
『この中からですか?』

金城さんは私の言葉に頷くと田所さんが話を進めていく。

「2名っつったらもう決まってんだろ、あの2人に」
「案外レースというのはシナリオ通りに運ぶものだ。しかし、未知の要素が加わった時、予想を大きく変えることもある」
『未知の要素…ですか?』
「あぁ。面白い登りをするやつだ」

私達の視線は一気に小野田くんへと集まる。
その小野田くんはまさに今、3本ローラーへとママチャリを載せようとしているところだった。
幹やサラサラ髪こと杉元くんが止めようとするも小野田くんは制止を聞かず3本ローラーに乗せたママチャリに跨る。
するとあろう事か小野田くんは一発でその3本ローラーに乗って見せたのだ。

「未知の要素…か」

裕介さんは少し期待を含んだような横顔で小野田くんを一点に見つめそう呟いた。
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