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蝶と蜘蛛

第36章 戸惑いの合格通知(巻島目線)


ある日の休日。
茉璃の家へお邪魔して勉強会をすることとなった。

茉璃と2人きりなのに俺の頭の中はイギリス行きのことをどう話そうかということでいっぱいだ。

そんな最近の態度を不思議に思ったのか茉璃が心配そうな顔をしてこちらを覗き込む。

『無理に聞き出すつもりはないですけど、私にできることなら裕介さんの力になりたいです…私には話せないことですか?』

そんな彼女のまっすぐな視線に俺は思わず目を逸らした。

(いや…このままじゃ茉璃も不安にさせちまうショ…この後の峰ヶ山でちゃんと茉璃に話すショ…例えどんな結末になっちまおうとな…)

俺は茉璃に話す覚悟を決めた。

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