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蝶と蜘蛛

第4章 再会そして


「あぁ、会話中に悪かったショ。」
『いえ、全然気にしないでください。』
「そういえば、さっきいいって言っちまったんだが…その…」

なんだか急に口籠もってしまった巻島さんを不思議に思い見つめていると、何かを決したように巻島さんがその口を開く。

「1ヶ月後、ヒルクライムのレースがあるんショ。それで、そのー…」
『ヒルクライムのレースですか!見たいです!見に行ってもいいんですか?』

私が食い気味にそういうと、巻島さんは少し顔を赤らめて口元を抑える。

「あぁ。もちろんだ。ていうか、富永はロードに興味があるのか?」
『はい!私の幼馴染もロードに乗ってて、私もちょくちょく練習に付き合って一緒に乗ってたんです。』

そんな話をしていると、田所さんが部室から出て来てそろそろ練習を開始するということを伝えに来た。
そして、よかったら見学していくか?という田所さんの言葉に甘え、見学をさせてもらうことにした。
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