第34章 2人きりのクリスマス(巻島目線)
(今度は俺の番ショ)
俺はベッドルームに置かれた紙袋を手に茉璃の元へ戻った。
「これは、俺からショ」
茉璃は紙袋を手渡すと嬉しそうに笑う。
『開けてもいいですか?』
「もちろん、いいショ」
そう言うと茉璃は丁寧にラッピングを剥がし中身を確認した。
『可愛い!ありがとうございます!いま付けてもいいですか?』
という茉璃の声に安堵と共に今つけてくれるのかという嬉しさが心の中にこみ上げた。
『あれ、なかなか…んー、ここかな?あれ違う…』
なかなかネックレスが付けられないのか茉璃は首の後ろに手を回しながら苦戦しているようだ。
困った表情を浮かべる彼女の手からネックレスを取ると俺は彼女の背後に周りネックレスをつけてやることにした。
そしてネックレスをつけた彼女を背後から眺める。
「うん、やっぱり似合ってるショ」
俺は思わず茉璃の小さな肩を背後から抱きしめた。
そして名前を呼びこちらを向かせると茉璃は真っ赤な顔をしながら上目遣いでこちらを見つめる。
そんな彼女に堪らずキスをすると彼女は俺の苗字を呼んだ。
別にそのままでもいいができれば茉璃には名前で呼んでもらいたい。
そう告げると彼女は少し恥ずかしながら俺の名前を呼んでくれた。
その姿があまりにも可愛らしく俺は彼女の首筋にキスをする。
『っ///』
恥ずかしそうに肩を震わせる彼女に
「嫌だったら、嫌って言えよ?」
と言うと
『い、嫌じゃ…ないです』
と返ってきた。