第9章 悪夢からの目覚め(R-18)
「気持ち悪いのは分かるが、シャワーは明日にしろよ」
「何か……動く度に出て来る気が……」
「……そんなに出したか?まあ、我慢して寝ろ」
ラディッツが起き上がれない様にミズナを抱いた腕に力を込める
何度か起き上がろうとしたが、その度に微妙な力加減で押さえ込まれてしまった
仕方なくラディッツの喉元に額を寄せて目を閉じる
すると子供にそうするように頭を撫でられた
繰り返される手の動きに、誘われるように眠気が襲って来る
ゆっくりと意識が薄れていく中、ラディッツが小声で何かを囁いた
「ん……ラディ……な……」
聞き取れずに何と言ったのか聞こうとしたが、唇を彼のそれで塞がれる
口にした言葉が気になるが眠くて仕方が無い
数時間前に飲んだ睡眠薬のせいか、それとも情交の疲れのせいなのか
唇を離したラディッツがこちらを寝かし付けるように軽く背を叩いた
何と言ったのかは日が昇ってから聞こう
ミズナはそう思いながらゆっくりと眠りに落ちた