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ドラゴンボール/ラディッツ

第7章 千年に一人


「……何か、眠くなって来ちゃった。寝心地良いね~、このベッド……」
「お前のベッドと変わらないだろ。って、ここで寝るのかよ」
「最近、ちゃんと寝てないから……邪魔だったら起こして」

そう言いながら毛布を手探りで掴んで引き寄せる

「仕方ないな……」

ラディッツは小さく呟くと枕元へと歩み寄った
毛布を掛け直してやると、ミズナが目を開けてこちらを見る

「好きなだけ寝とけ。目が覚めたら……飯食いに行くぞ」

僅かに頷き、再び目を閉じた
気付かれない様にベッドの縁に斜めに腰掛け、絡まった髪を指で梳く

「ナッパ……どうなったかな」

攻撃のショックでミズナの裸の事を忘れてくれていれば良いのに
そんな事を考え、肩に掛けていたタオルを取った
背後からミズナの僅かな寝息が聞こえてくる

「……覆い被さったら……胸触った時みたいに殴られるだろうな……」

あの時のストレートは痛かった
そう思い、以前殴られた頬に指先で触れる
自分が相手だから加減はされていた筈
それでも身動きが出来ないくらい痛かった
生まれた時から高い戦闘力を持ち、エリートの道を歩いて来たミズナ
いつか自分が追いつく事が出来るのだろうか
ラディッツはそっと溜息を吐くと窓の外に目を向けた
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