第6章 子守り
「顔色が悪いな」
そう言うとミズナの身体を抱き上げた
ベッドに寝かせて頬に掛かる髪を指先で避ける
「休んだ方が良い。今度は、俺が面倒見るぜ?」
「面倒見るって……何?」
「添い寝」
「……寝るんだったら面倒見る事にならないよ」
「いいから、寝ろって」
そう言いながら隣に横になった
身体を抱き寄せられ、息遣いが分かる程に2人の距離が縮まる
頭を撫でる指が耳に触れた
くすぐったいが、どこか安心出来る感触
ラディッツに触れられていると安らぐ事が出来る
ミズナはラディッツの胸に顔を埋めて目を伏せた
身体に回された腕が温かくて気持ち良い
彼が子供になっていた時とは逆に、自分がラディッツの腕の中に居る
幸せを感じながらミズナはゆっくりと眠りに落ちた