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ドラゴンボール/ラディッツ

第12章 二つのポッド


(2人とも可愛い~。これ、見せたらベジータさん怒るだろうな)

そう思いながら溜め込んでいた息を吐くと、ゆっくりとガスを吸う
途端に強烈な眠気に襲われて目も開けられなくなった
少々窮屈な体勢だが寝てしまえばそんな事も感じなくなる
ミズナは膝を抱える体勢で顔を伏せるとそのまま眠りに落ちた


収容装置にポッドが引き込まれる
装置のドアが開き、ポッドのハッチを開けるのと同時にベジータが飛び出した
出迎えに来ていた船員が驚いた顔でそれを見送る
彼の姿が廊下の向こうに消えたところで再びポッドを見た
そこにはあと2人のサイヤ人が居る
ミズナが這うようにして外に出ると立ち上がって両手足を伸ばした

「んー、窮屈だったあ~」
「大丈夫か、ミズナ」
「うん。思ったよりも快適だった」
「そうか。じゃ、さっさと報告に行って休むか」
「うん」
「あ、あの……」
「はい?」
「ポッドに……3人で?」
「そうなんです。ポッド、2つ壊しちゃって」
「ベジータ様が飛び出して行かれましたが……大丈夫ですか?」
「うん。恥ずかしかっただけだと思うから」
「恥ずかしい……?」
「ちょっと、ね。ポッドの整備、お願いします」
「はっ」

そう返事をするとミズナとラディッツがポッドを離れた
2人が自然な動きで腕を組み、発着室を出るのを見送ると改めてポッドを見る
戦闘員が1人乗って移動するための小型宇宙船
そのポッドにどうやって3人も乗って帰って来たのだろう
船員達は首を傾げながら煤で黒ずんだポッドを見つめた
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