第3章 五月 部活動結成集会にて
今まで、私も結構絵がうまい方だと勘違いしていた。そんなことがない、あんたはとてつもなく絵が下手なんだ。なんかそういわれている感じがした。
美術部に入った人たちはほんとに絵がうまくて、私なんか比べモノにならなかった。どうしてそんなにかけるのか?そう思った。
でも、美術部のみんなは優しくて面白くて、いい人たちばっかりだった。如月やりいちゃんはもちろん、いつも元気な部長にダンスがうまい3年の先輩。多分、実力の差を痛感しても部活にいるのは、あまりにも楽しすぎて、居心地がいいからなんだ。
なぜか悲しくなって、でも楽しかった5月が過ぎた。