• テキストサイズ

日常―私たちの普通じゃない少しおかしな思い出話―

第2章 1.四月


 私が面接のときに何を言ったのかは覚えていない。ただ…



 「今年は全員合格です」


 熱意が認められたのは確かだった。
 自己紹介を聞きながら、これからどうなるんだろうという期待に胸を躍らせていた。
 そんな中、本が好き、という顔じゃない人がこの場所にいたのは軽く驚いた。それが、如月だ。


 如月みたいなやつはこういうのを嫌うもんだと思っていた。暗い奴らの集まりみたいだ、とか言っちゃってさ。喧嘩やネット漁りが好きなんじゃないかな、本は嫌いなんじゃないかな、とも見た目的に思っていたもんだから恋愛小説が好きだ、と知った時は本当に驚いた。

 そして、五月になった
/ 32ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp