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With me

第53章  私を忘れないで…



「琴乃のごはんだ…」


100年ぶりだ

どうしよう、ウルウルしてしまう


「いっぱい食べてね!紫苑!」

「ありがとう、琴乃」


気にくわない気にくわない気にくわない

ボクの隣は紫苑で、なんで紫苑の隣が黒崎サンなんスか?


「そういえばルキアちゃんて帰っちゃった?」

「アイツならお前に会いに来たけど居なかったから、井上のとこ顔出すって言ってたぜ」

「そっか…浮竹隊長から私に会いに行かせたって聞いたから」

「そういえば、なんの話だったの?総隊長」

「あ、うん…隊長…やってみないかって」

「隊長!?」


紫苑が隊長?

確かに卍解は会得しているし、人望もある

仕事は丁寧だし、体が弱いことを除けば、割りと適任かもしれない


「凄いじゃねぇか!何番隊だ?あ、まだ決まってないか」

「こないだの卍解、色んな人に見られちゃったみたいだから…」

「それでそれで?隊長やるの?やらないの?今いっぱい席あいてるんでしょー?」


少しだけ俯く紫苑

喜助はさっきから口を閉ざしたままだ


「断ったの」

「え、なんでー?」


ホッとしていた

紫苑が隊長にならないことに


「んー、私の卍解はまだまだ不安定だし、隊を纏める力とかないし、すぐ体壊すし、向いてないかなって」

「そっか」

「もったいな。そしたら私紫苑の隊に入れてもらうのに」


喜助さんがさっきから黙ってる

なんで

怒ってる?

隊長になってほしかった?


「喜助さん?」

「…え…あ、ハイ」


考え事でもしていたのだろうか

変な喜助さん


「どうかした?」

「紫苑が居なくならなくてホッとしとるんじゃろ」


図星だと顔が語っている


「そうだよな、紫苑が現世にいればまた会いにこれ…ぐっ」

一護の隣の琴乃が突きをくらわせた


「私、隊長を断った理由がもうひとつあるの」

「なんスか」

「喜助さんと離れたくなかったからだよ」


ドキッとした

そしてモヤモヤしていた理由がわかった

紫苑が断る理由に、ボクの名前がなかなかでてこなかったからだ


「なんじゃ一護、妬いておるのか」

「妬かない妬かないっ」

「ち、違っ…!」

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