第34章 お仕置きっス
「で、なんでこうなるんスか…」
「奇遇やなァ喜助」
「ダブルデートだねっ、紫苑!」
「ほんとだね!」
紫苑の二回目の現世での試薬試験
二日間、紫苑と2人で過ごせると思ってたのも束の間…
「たまたまや、たまたま」
「はぁー…せっかく紫苑とデートだったのに」
「薬の試験で現世デートか…役得やな」
紫苑と琴乃はキャっキャとはしゃぎながら歩き回る
まぁ紫苑の楽しそうな顔が見れたからいいか
その後ろをのんびりと歩く喜助と平子
「ところで喜助、紫苑の髪紐どこの店で買うたんや」
「あれっスか……確かこの先のあの店っスよ」
「琴乃ー!その店入りー」
平子が声をかけると二人はお店の中に入っていった
「なんか買ってあげるんスか?」
「紫苑の髪紐見て羨ましそうにしてるモンやから」
「へぇ」
遅れて店に入ると琴乃は髪飾りを選んで色々と試していた
「それ可愛い!」
「ほんと?」
選んだのは赤の縮緬の二重リボンに、珠飾りが二つついた髪飾り
「この珠飾り、なんか紫苑のと似てるし」
「それにしたら?」
小さく笑いながら平子隊長のところに持っていく琴乃
「ありがとう、真子!」
「エェって。ホンマ、仲良しやんな」
貸してみ、と真子が買ったばかりの髪飾りを取り出して、私の髪につけてくれた
「よぉ似合うとるで」
「そ、そうかな…」
少し顔を赤らめている琴乃はとっても可愛かった
「紫苑も琴乃サンが大好きなんスね」
「うん!」
「ねぇ紫苑!駄菓子屋があるよ!」
琴乃に連れられて入ったお店には、たくさんの駄菓子が置いてあった
あ、これ…
紫苑が手に取ったのは、以前喜助がお土産に買ってきてくれた金平糖というお菓子だった
「はい、もう買ってきたっスよ」
「え?」
と声の主を見ると、その手には紫苑が持っている金平糖と同じものがあった