第34章 お仕置きっス
「それ、紫苑につけられたん?」
「それって?」
「首」
「え?…あぁ」
喜助は昨日の紫苑の行動を思い出して、首元を軽く覆う
「紫苑そういうん無理そうやのに。独占欲の現れやな。相当浦原さんに惚れとるんやな」
「照れるじゃないスか」
他の局員がリサにお茶を差し出す
「その写真紫苑と撮ったやつなん?」
リサが聞いたのはつい昨日、2人で撮った現世での写真だ
四番隊のあと、局に入るなり真っ先に原像して写真立てに入れて飾った
「そーなんスよ♪かんわゆーいでしょ?」
リサは立ち上がり、写真を眺める
「ホンマや、紫苑は元々可愛エェけど、更にやな」
「分かります?分かります?」
ムフフと笑う喜助
「浦原さんも紫苑にベタ惚れやな」
はい、できましたよ
と眼鏡を差し出す
「エライ早いなァ。また頼むわ」
「今回だけっスよ」
紫苑に頼まれたから、と付け加えてリサと別れた
…─
「ねぇ、真子!紫苑の髪紐見た?」
「髪紐ォ?見とらんけど?」
「藤色でね、珠飾りがついていて、凄くかわいいの!」
ソファに寝そべりながらウキウキと話す琴乃
「それよりここ、隊首室やねんけど」
なに我が物顔で寝とんねん
「えーいいじゃん別に。今日暇だし」
「喜助に言い付けんで」
お煎餅をかじりながら、話しを続ける
「そう、その浦原隊長に現世で買ってもらったんだって」
「ほぉー」
「紫苑に似合ってたな…」
天井を見上げながらポツリ呟いた
なんやねん、ホンマ素直やないんやから
「買うたろか?」
「え?いいの!…じゃ、なくて!私縛るほど髪長くないしっ、てゆーかほ、欲しいなんて言ってないしっ」
「ほぉーじゃ、いらんのな」
それならしゃーない
「い、いるっ!」
「ほんなら決まりやな」
次の非番現世行くで
という平子に、クッションで顔を隠しながら小さく返事をする
「お前甘えんの下手すぎや」
「うるさいっ」
「縛れへんなら髪飾りとかでエェやん?」
「う、うん…ありがと」
そろそろ帰るねっと、琴乃はソファから立ち上がった
「気ぃ付けてな」
「また来るね」