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栗名月と恋心【アルスラーン戦記】

第2章 追憶


晴天。涼しくなってきた今日この頃に少し親近感を覚え、裏庭の自分専用の花壇にひっそりと咲く祖国の花々に微笑みかける。
いや、微笑みかけたのはその近くの風景に、かもしれない。
カンッ、小気味好い金属音が聞こえると、その笑顔は音の方へ向けられた。

「酷いではないか、ヴァフリーズ。そのような技を使うなんて…」

泣き言とも取れるその声に私はクスリと笑ってしまう。

「お主も私を笑うのか…まったく、此処には武芸に優れた人間が多く困ったものだ。」
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