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最後の裁判

第1章 日常


噛むといつものもちもち感とともに黒糖の甘味が出てくる。きっとすごいものでほとんどの人が食べたら美味しいと思うだろうけど、私はもちもちしているものは噛むのが疲れるし口の中に張り付いたりして気持ち悪いくて嫌いだし、この黒糖の甘味も苦手だ。

奈央「どう?美味しいでしょ?」

加奈「うん!いつものと違ってタピオカの中に黒糖の甘味が染み込んでいて噛むとそれが広がってすっごく美味しい!!」

奈央「そうだよね!!!!私、ここのタピオカはこの前テレビでも紹介されてたし、ネットのレビューもいいし、前からすっごく気になっていたんだよね!!」

テレビの情報なんて宛にならないし、私はもうテレビとかのメディア類は信用してない。

メディアに対して前から薄々だけど胡散臭いとは思ってた。

そしてあの事件の被害者の葬式に会社があんな状況の中わざわざ出してくれた文章にも無視して無理矢理押し掛けて取材したりしてっ、、

社会人のくせにモラルも心もないやつらが作っていたと知れて良かった。そのおかけで二度と信用しないっていうのを決めることができた。

本当だったらこんなこと起きるはずじゃなかったし、私がメディアの化けの皮の中に気づくことが出来ないままこの事を決めるのもなかったはずだったのにね。

はぁ

奈央「でさぁー面白そうだったからそのままテレビ見てたらね!あの事件のニュースが流れて、びっくりするくらいきもちわるいやつが出てきて〈傷ついた方達がなんたら~〉とかいって善人顔してるわけ!

絶対そいつ被害者とかのことなんか興味なくてそのアニメのことしか見てないくせにね!!

バカだよね~!オタクって全員ああなんだろうね!!

他にもそんな感じで被害者が~みたな同じようなこといってるやつが何人も出てきてさぁ~ほんと笑えて!」

こいつ何つった???
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