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【マギ】真昼の月

第8章 戦場と臆病者


私たちが現れたことで、再び青い巨人は戦闘体勢になった。地上の者たちは私たちが煌帝国の人間だと気づき、ざわめいている。

「何よぉ、まだやる気なのあの化け物。じゃあ、私が相手になるわよぉ」
「お気を付けくださいね、姫君」
「大丈夫、任せてぇ。あなたは治療をお願いねぇ」

紅玉はスッと簪を手に取った。彼女もジュダルに導かれた迷宮攻略者であり金属器使いなのだ。

「出でよ、ヴィネア!!」

たちまち水でできた龍が現れる。熱を纏った青い巨人も襲いかかるが水の膜で防御し、退ける。

「この死に損ないがあああああああ!!!」

紅玉の武器化魔装であっさりと決着は着いた。恐らくジュダルとの戦闘で胸に空いた穴を狙い、紅玉が青い巨人を貫いたのだ。

「ウーゴくん!!!!」

その時、この場にそぐわない幼い少年の悲痛な叫び声が聞こえた。
『ウーゴくん』とは青い巨人のことなのだろうか。

「ジュダルちゃんの具合はどぉ?」
「応急処置はしておりますが、治すには、きちんとした施設が必要でありますね」

「じゃあ、早く行きましょぉ」という紅玉の声で立ち去ろうとした時だった。
バシュンと光の玉が紅玉を狙い飛んできた。咄嗟に夏黄文が動きそれをかわす。

光の玉が飛んできた先にいたのは、日本でいえばまだまだ小学生だろう年の少年だった。
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