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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第5章 「気持ちが傾く」





そこへエステ......女性対象の
客引きノベルティは
渡りに船だったに違いない。




男がわざわざエステの客引きで
「それもらえないか」と頼むのは、
さぞや勇気が要ったことだろう。




大事にはされている。





......同居人として。






それで満足するべきだ。




タオル掛けに一本しか
かかっていなかった垢すりが
二本に増えた。




たったそれだけで今はけっこう癒される。





さやかは芯まで温まった体を
お湯から引き上げた。





追い焚きが出来ない浴槽なので、
さやかが風呂を上がると
リヴァイが続けて入る。




バイトから帰ってから入ればどうかと
提案したこともあるが却下された。




お湯には浸かりたいが、
一日二回風呂に湯を張るのは
もったいない。




バイト上がりは軽くシャワーで
済ませるから浸かるのは夜、




二人続けてのほうが
合理的だという話だった。




まったく、
実によくできた同居人である。




もっとも、
自分が続けて 入って同じお湯を
使うことが嫌じゃないかと
最初に確認されたが




私は何も気にしなかった。




さやかのOKが出ると、
それが合理性と経済最優先の
ハウスキーパーに早変わりするのが




面白いし





......つまらないと言えばつまらない。


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