第22章 余多門1
その頃、
余多門ではーーーーー
「こいつが、桜井兄弟の弱点か?」
パサパサ
写真が何枚かテーブルに置かれた。
「桜井兄弟の幼馴染。
名前は、小波 美奈子 はば学1年だ。」
「はば学に通ってるダチからきくと、
常にどちらかはいるみたいっす。」
「偶然とはいえ、
まさか黒川も一緒だったとは…」
「へぇー、あのチャラチャラしたやつに
こんな可愛い彼女いるとは…意外と清純派好みなんだな。」
「ふんっ!とりあえず、使えそうなやつは使え。」
1人の男が立ち上がり、
ダーツの矢を持ち、ダーツ盤に固定された琉夏の写真目掛けシュッと投げる。
「次は、お前の番だ。桜井琉夏…
お前の苦しむ顔が楽しみだ。
クックック…」