第21章 学校7
遠くでアラーム音。
もぞもぞしながら音の発生源であるアラームを止めたが二度寝をしてしまった美奈子。
「う~ん…(๑-﹏-๑)zzz」
…
…………
「!!!( ゚д゚)ハッ!!!!
いま、何時?!」
時計を見ると、いつもより遅い目覚めだった。
「ち、遅刻しちゃう!」
支度にバタバタしている娘を両親は、
朝から元気だなと会話。
昨日、仕込みしておいたお弁当を詰めて愛娘に渡す。
「はいっ、みんなのお弁当ね。」
「ママ、ごめんね!ありがとう!行ってきます!」
「車に気をつけてね♪( ´ ▽ ` )ノ」
…
……
……
美奈子なりに、頑張って走っていた。
ε===(っ≧ω≦)っ
「はあ、はあ…ま、間に合わないよ~(><)」
後ろの方からバイクのエンジン音が聞こえた。
「おはよう、美奈子ちゃん。
遅刻しちゃうよ?」
「ルカ君、コウ君、おはよう。」
寝坊したことを告げ、急いで学校へ向かってると伝えた。
「二人ともバイク通学禁止じゃなかった?」
「あぁ?そうだったか?」
「はじめて知ったかも。」
知らない振りをする琉夏たち。
このままでは、明らかに遅刻してしまう美奈子を、琥一に無理を言って三人乗りで行くことを提案した琉夏。
「危ねーだろ。」
「だって、このまま遅刻なんて可哀想じゃん?」
「(・д・)チッ。しゃーねーな。
おら、乗れよ。」
「えぇΣ(゚Д゚ノ)ノ」
この時間が勿体ないからと琉夏が引き寄せ
琥一と琉夏の僅かな隙間に美奈子を座らせる。
「ちょっと、狭いけど我慢してね♪
よしっ!コウ出発だ。」
「へいへい。」
ドゥルルン
エンジンを吹かし学校へ向かったーーー
…
………
バイクを草木で隠し、
教室へ行き遅刻しなかったことを二人に感謝を伝え、
昼休みにお弁当を琉夏たちに渡した美奈子だった。