• テキストサイズ

【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第15章 バレる素性


「海軍本部に連絡を!!!た、大海の天使が生きてい『それは…困るんだよね。今されたら、私三人の大将に追いかけまされるじゃない?』ッ!!!」

目を開けてコールがかかっていた受話器を下ろすとガチャンと電伝虫は目を閉じた。

『センゴクさんに追いかけられるのも、おじいちゃんに知られるのも困るの…今はこの旅を続けたいし。だから…内緒にしてね?』
「なんの権利があってそんなことが言える!!」
「この仲間殺しが!!!!!!」
「逃げ出した臆病者め!!」
「お前は海軍の敵だ!!!」

傷だらけの海兵の癖に威勢のいいこと。傷を抑えながらも私に誹謗中傷を飛ばしてきた。

『…事件の真相もなにも知らないで…』

仲間殺し…彼らにはそう思われていたのか。そりゃそうか…仲間たちは無事に家族の元に着いたとはいえ、それはモノを喋らない死体。真相を語ったであろうカージマスやジェントはきっと私に全ての罪をなすりつけたであろう。だからこそ…あの証拠たちを送ったのだ。喋れなくなってしまった彼らの努力を、信念を、正義をかけてくれたあの証拠を。

「お前…やっぱり生きてたのかよい」
「俺は信じてけどな。」
「嘘つけよ、サッチ。お前ワンワン泣いていただろう?」
「そんなことねェよ、ビスタ…」
「それより、この戦いは終わりでいいのかね?」

白ひげの船から顔を出している隊長格の面々…みたような顔やいたような顔もちらほら見える。

『別人です…って言ったら信じてもらえませんか?』
「そりゃ、無理な話しだねい」
「お、おい!! 俺たちを無視するな!!この犯罪者ども!!!」

海軍は話に入るように会話をした。

『うるさいなァ、あ、電伝虫だけど。塩水かけて少し眠ってもらったよ?』

そこにはシナッとして、かわいそうなくらい目を回している電伝虫がいた。

「うッ…」
「で、どうすんだよい。俺らとまだやろうってんのかい?」
「俺たちはまだまだ元気だけどな。」
「ッて、撤収だ…」

中将は悔しそうに唇を噛み締めて、船を離して行った。

「グララララッ…骨のねェやつらだァ、グララ」

白ひげの笑い声とともに勝利の宴が始まろうとしている。今の盛り上がりのうちに消えたい…

スウッと船を動かし、モビーディック号から離れようと試みたのだが……。

「どこ行くんだよい??」
/ 656ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp